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2007年4月 9日 (月)

春の海

 「春の海ひねもすのたりのたりかな」という句がある。私は熊野灘に面したある町の出身で、家も海沿いだったので海岸には頻繁に足を運んでいた。春の暖かな空気に包まれた海岸はゆっくりとした時間の流れで、打ち寄せる波も柔らかに砕けていた。心の緊張も解けて、まるでその空間に自分が溶け込むような感覚であった。爾来、あのような感覚を覚えたことがない。滅多にその時期に郷里を訪れることがないから当然であろうが、気象条件が同一だとしても同じ感覚はもてないだろう。自然をあるがままに受け入れる原始的感性はなく、もはや文明人になりきってしまった。

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