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2007年3月 6日 (火)

差別、反差別、誇り

 子供の頃、近所に在日朝鮮人の家族が住んでおり、その家の子供は差別され仲間はずれにされていた。私は自分から彼に近づくことはなかったが、差別的態度はとらなかった。小学校に仲間はずれにされていた女の子がいた。色黒で体が大きく、そういう容姿が仲間はずれにされる理由だったのだろう。男子は彼女が近づくと逃げるのだった。私は特別反応せず、普通に接していた。

 私は差別をするような了見の狭い自分を許さなかった。許さない自分を誇りに思っていた。差別への意識を形成したのは、小学校の講堂で観た、「コタンの口笛」という映画だった。詳しい筋書きは覚えていないが、血を出してアイヌと「日本人」に差がないことを示そうとした少年の行動は衝撃的であった。

 私の祖母は偉い人で、飯を食わせと突然家に入ってきた乞食にも食事を与え、自分で働いて食べられるようになりなさいと諭していた。また近所に住む、「お夏さ」と呼ばれる薄汚い老婆にも気安く接していた。実に心の広い立派な人だった。祖母からも多くのことを学んだ。

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